業界を支える後世の人材を育てるために、業務の効率化・標準化と技術者育成の仕組みづくり
株式会社 太陽自動車工業所
宮城県
- 代表取締役
- 山本 光
組織変革 × トラック業界
profile
アサヤ 株式会社
嘉永3年(1850年)創業。宮城県気仙沼市に本社、三陸沿岸に複数の拠点を構える。
代々「漁民の利益につながる、よい漁具を」の理念を守り、漁業資材・機械の販売・修理を行っている。
震災からの復興、水産資源の不足、燃油の高騰、地域人口の減少など、三陸の漁業は多くの課題に直面しているが、創業以来築きあげた漁業者・メーカー各社との信頼関係に基づき、漁業者の役に立つことを一番に、事業を行っている。
HP: https://www.asaya.co.jp
廣野 一誠さん
1983年生まれ、宮城県気仙沼市出身。
早稲田大学理工学部電気電子情報工学科卒業。
2005年にIBMビジネスコンサルティングサービス(現・日本IBM)に入社し、企業の業務改革やITシステム導入のコンサルティング業務に従事。
2010年には同社の先輩が立ち上げるベンチャーに参画し、マーケティング支援や広告代理店業務に従事。
2014年、アサヤ株式会社の7代目になるべく、出身の気仙沼市に帰郷。
現在は代表取締役社長に就任し、既存事業はもちろん、新規事業も立ち上げ推進している。
step up研修あり
この求人では、実務と並行してVFJ独自の研修
プログラム「step up研修」に参加いただけます。
研修にて、経営知識の取得や起業家マインドの
醸成をバックアップします。
introduction
私は気仙沼生まれで、中学進学から実家を出ました。中学・高校はPL学園、大学は早稲田大学を卒業しています。もともとはゲームプログラマーになりたくて、パソコンでN88-BASICという言語を使い、よくゲームを作って遊んでいました。会社と実家がくっついていたので、アサヤという会社そのものの存在は分かっていたものの、商品すら見たことはなかったですね。当時の理解は、なんとなく「漁業に関わる会社なんだな」くらいのものです。
中学・高校では寮生活だったんですが、次第にゲーム熱がダウン。ITへの興味だけが残り、大学では情報工学を専攻しました。
祖母から言われた「世のため人のためになることをやりなさい」という言葉が心にあって、まずはその中でやりたいことをやってみようと思っていました。とはいえ、いつか実家を継いだ方が良いのかなという考えもあり、就活中もその考えは頭を巡っていましたね。
好きなのは、悩みや課題を解決すること。そして得意なのが英語とIT。この2点から就職先として選んだのが、IBMのコンサルティング部門でした。ここで経験を積み、経営者として自信がついたら実家に帰ろうと思っていたんです。
しかし同社では技術系キャリアに進んでしまい、その先に経営の場がなくなってしまったんです。次第に物足りなさを感じ、そのタイミングで会社の先輩から、自分の立ち上げるベンチャーへ来ないかと誘いを受けました。大きな傘の中にいるのではなく、外に出て何かすることを考えた方がいい。そして転職を決意し、担当したのは制作や営業です。特に営業は自分としても足りなかった部分なので、良い経験になりました。
転職後に東日本大震災が起こり、「いつかは心を決めて帰らなくては」という気持ちが強まりました。2年ほど経つと瓦礫などが片付き、周辺はスカスカの状態に。すると今度は、「逃げていたヤツだと思われるのではないか」という考えが頭を過ります。本当に大変なとき、私はそこにいなかったわけですから。
しかし2013年に「とにかく決めなきゃいけない」と気づき、帰らざるを得ない環境を作るため家を建てようと決めました。でも当時は土地がなくて、実家前のガレージを壊したスペースに建てることに。こうして2014年に気仙沼へ戻り、現在はアサヤ株式会社の7代目として経営に取り組んでいます。
IBMもベンチャーも、形態・業界は違えども受託サービスを行う企業。そして、これはアサヤも同じ。お客さんの「これが欲しい」「これがやりたい」という欲求があって、初めて仕事になるわけです。新しい環境ではありつつも、そのマインドに違和感はありませんでした。私はもともと「誰かに喜んでもらいたい」という思いが強く、仕事のうえでも、これが根底にあったのだと思います。
経営者は自ら設定した目標、あるいは自分にとって大切なことに向かって進んでいけます。何もかも上手くいくわけではありませんが、すべて自分で決めていける点は面白みと言えるでしょう。
しかし会社だけでなく、経営者自身も成長していくことが重要です。自分の器が大きくなればこそ会社も成長し、そして、より大きなものが描けるようになります。そこで描いた「自分はこれがやりたい」ということを、実現できる会社でありたいですね。今は世界の三大漁場である三陸から何かを変えていくという、大きな目標に向けて進んでいます。
漁業者の課題は大きく分けて3つあり、環境の変化で魚の収獲が少なくなっている「資源」、魚価が安かったり燃油代がかさんだりして儲からない「収益」、地元の働き手や跡継ぎがいない「労働力」の課題があります。これらの課題を一緒に解決していくのがアサヤの役目です。
例えば、漁業に関わる人が減っている状況で、漁具の知識を持っている社員が手を動かして手伝えば、労働力に貢献できます。また、作業を自動化する機械を提案したり、導入した機械のメンテナンスを担ったり、新商品・新技術の情報を提供したり、手を動かす以外にも貢献できることはたくさんあります。
また、なぜ若者が漁師にならないのか。これは単純に労働条件だけが問題なのではなく、そもそも漁師という仕事を知らないんです。しかし、仕事を楽しんでいる人を知ってもらえば、若者にとって選択肢の1つになるかもしれません。そこで関わるようになったのが、「ちょいのぞき気仙沼」という取り組み。気仙沼版のキッザニアのような体験型観光商品ですが、観光を通じて漁業のことを知ってもらえれば、跡継ぎも増えるかもしれません。
さらに、現在ECサイトの運営に取り組んでいますが、これは漁業者にとっての販路開拓の位置付けで、魚を食べる人が増えることに繋がれば、収益に貢献できると思っています。
弊社では、どんな事業を行うにしても、「漁民の利益につながる、よい漁具を」という理念に繋がることを大切にしています。漁業や水産業が元気になれば、地域も元気になる。そして、結果的にそれはアサヤにもプラスのものとして戻ってくるからです。
弊社の先人たちは常に改革・イノベーションに取り組み、170年の歴史のなかで扱う品物もどんどん変化してきました。イノベーションマインドを持つ社員は現在もいますが、170年のなかで積み重ねられたルールやしくみも多くあり、そのなかには、より良く改善できるもの・変えた方が良いものも、一定程度、存在すると思います。
これからも理念を実現し続けるためには、「今後のアサヤ」を見据えた組織改革が必須です。そこで、今回の募集でお任せしたいのは「経営企画・組織改革に関わるプロジェクト」のマネージャーです。経営会議に参加して、社内の強みや課題、今後の方向性を理解しながら、社内外の現場のニーズや課題感の理解を進めて頂き、私との対話をしながら社内の組織改革やしくみづくりを行う、パートナーとなる人を求めています。
アサヤには、プリミティブなチャレンジを通じた学びがあります。そして決まったレールがないからこそ、成長の上限もありません。中小企業だからこそ1つの会社組織を隅々まで見ることができ、その実態を知ることは他社でも活きることが多いはずです。
仕事自体が地域活動のような側面を持っているため、きっと楽しんで取り組めるでしょう。社内へ溶け込むことはもちろん、地域内における横の繋がりも作ってあげられるはず。私の直轄で動いてもらいますが、定期的に面談しながら向き合い、対話の機会も多く持っていきます。常に何か課題設定をして取り組みながら、着実に力を磨いていってください。
requirements
アサヤ 株式会社
職種名
経営企画・組織改革に関わるプロジェクトマネージャー
仕事内容
弊社は、1850年創業の漁業資材販売の会社です。
弊社が掲げる経営理念は、「漁民の利益につながる、よい漁具を」「社員が主役になれる仕事」「三方よしの三百年企業」。お客様に喜ばれ、社員が楽しく働き、地域にも貢献する、そんな企業であり続けるために、弊社の先人たちは常に改革・イノベーションに取り組み、170年の歴史のなかで扱う品物もどんどん変化してきました。
イノベーションマインドを持つ社員は現在もいますが、170年のなかで積み重ねられたルールやしくみも多くあり、そのなかには、より良く改善できるもの・変えた方が良いものも、一定程度、存在すると思います。
変化し続けること、新しいことに挑戦し続けることが、チャンスを生み出し、三方よしを実現し、利益も向上させます。「三百年企業」を目指すにあたって、今改めて、組織の改革と社内の仕組みづくりを通して、全社員が常に「あたりまえ」を疑いながら前向きにチャレンジし続ける風土づくりを行いたいと考えています。
経営企画に携わりながら、組織を大きく変革していく、弊社において重要なプロジェクトとなります。経営者と一緒に社内の組織改革・しくみづくりに積極的に邁進して頂ける方に是非来て頂きたいです。
<具体的な業務内容>
就業場所
〒988-0853 宮城県気仙沼市松川前13-1
必要な学歴
大卒
必要な経験
特になし
必要な資格
特になし
求める人物像
雇用形態
正社員(契約期間の定めなし)
雇用期間
2024年4月1日~2026年3月31日
選考プロセス
書類選考→面接→採用
募集期間
~2024年3月31日
就業時間
8:00~17:00(休憩 60分)
賃金
月給200,000円~250,000円(移住者手当30,000円込み)
求人数
1名
福利厚生・待遇・社内制度
所在地
〒988-0853 宮城県気仙沼市松川前13-1
電話番号
0226-22-4300
FAX
0226-22-4302
2年後の自分は、
今日の挑戦で変わる。
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