任される裁量は想像以上。
VFJは未来の選択肢を増やす

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青山晃広

卒業フェロー(VFJ→起業)

九州工業大学大学院を卒業後、VFJから福島県に本社を構える株式会社トラストワンに入社した青山氏。新規事業の責任者や別法人の代表を任され、卒業後は独立してさまざまなプロジェクトを手掛けている。青山氏はなぜVFJを選んだのか。そして何を学んだのか。

2年後の自分をイメージできない選択肢が、VFJだった

現在の仕事メンバー写真

一般的な就活による就職や起業ではなく、VFJを選んだ理由を教えてください。

僕にとって一番未来が見えない選択肢がVFJだったからです。学生の頃から個人事業主をしていたので、そのままフリーランスとして働くか、それとも地域おこし協力隊としてどこかの地域に行くか、普通に大企業に就職するかなど、さまざまな選択肢をテーブルに並べて考えていたのですが、どれも2年後3年後の自分をイメージできたんですね。

でも、最初から経営者直下で責任あるポジションを任されるVFJだけは、2年後に自分がどうなっているのか全くイメージできなかった。それはつまり、VFJが一番自分を成長させてくれる環境なのではないかと思い、VFJを選びました。

そこから、福島県の株式会社トラストワンに入社されました。どこに惹かれましたか?

何社か面談した中で、社長とのフィーリングが合ったのが、商業施設や飲食店、住宅などの内装の企画・設計・施工をしているトラストワンでした。

福島県の南相馬市に拠点を構えているのですが、リーマンショックや東日本大震災、コロナ禍などさまざまな危機を力強く乗り越えながら、既存事業を強固にして新規事業を次々と生み出しているのは純粋にすごいと思ったし、この社長のもとなら2年間頑張れそうだと思いました。

ただ、福島県は縁もゆかりもない土地で、知り合いは一人もいない状態だったので、不安はありましたが(笑)。

知的好奇心で怒涛の2年を走り抜く

VFJでの研修の一コマ

2年間で、具体的にどんなことに挑戦したのかを教えてください。

入社して最初の1〜2ヶ月で既存事業の知識を身につけて、その後は新規事業の立ち上げに携わりました。最初にジョインしたのは、僕が入社する前から動いていた「空気清浄機付きテーブル」開発のプロジェクトです。

最初はメンバーとして参加したものの、すぐに事業責任者を任せてもらい、そこからの3ヶ月で展示会への出展や営業資料の作成、プロダクトをブランディングするLPや動画の制作など、さまざまなことに取り組みました。ここまでが入社して半年の出来事です。

その後、別法人で「DIYの動画配信サービス」を立ち上げることになり、僕はその代表を任せてもらいました。半年間の準備を経て法人登記し、5〜6人の社員と一緒に事業作りを始めました。

入社から丸1年で別法人の代表になったのはすごいです。

ただ、DIYは塗料が乾く時間などを考慮すると撮影時間が長く、材料費も高いため、資金繰りが難しかったんですね。早いタイミングで社長からの出資だけでは続けるのが困難になったので、エンジェル投資家やVCからの資金調達に奔走しました。

毎日走り回って、いろんな人にアドバイスをもらい、いろんなことに取り組んだのですが、会社の代表は僕でも、僕の資本ではないため、さまざまな問題を解決できずに資金調達は失敗。法人登記から半年後に僕は代表を退きました。

代表を退いてからは別の新規事業に携わっていたのですが、同時にしていた副業でフリーランスの仲間が増えて、「この人たちと一緒に新しいことに挑戦したい」という思いが強くなり、2年間という期限を待たずに卒業しました。

短期間でかなりいろんな経験をされたのですね。大変なことも多かったと思いますが、何がモチベーションになっていましたか?

知的好奇心です。新卒でいきなり「新しい事業を立ち上げよう」と言っても、何から始めたらいいかわからないですよね。でも僕は、そのわからないことを手探りでもやっていくのが楽しかった。

事業計画書もネットで検索しながら手探りで作ったのですが(笑)、それを任せてもらえる環境はとてもありがたかったです。王道のルートでどこかの企業に新卒入社していたら、絶対にできなかった経験だと思っています。

VFJだから得られた経験と視座

VFJでの研修の一コマ

VFJにはメンタリングしてくれるサポーターや、起業家などが講師になる半年ごとの研修があります。そこから得られたことはありましたか?

サポーターや起業家からは、自分が抱える課題に対して的確なアドバイスをもらえることが多く、それが日々の気づきや学びになっていました。半年ごとの研修は、各地で頑張っている同期から刺激をもらえて、自分の半年間も振り返れる貴重な時間でしたね。

僕の場合は、法人登記してからの半年間が本当に大変で、やっても、やっても仕事が終わらないし、資金繰りも厳しい状況だったので、VFJのサポートには本当に助けられました。

2年間を振り返って、学んだことを教えてください。

これは本当にたくさんあります。パーソナルな部分でいうと、僕は未知のことに挑戦するとモチベーションが上がり、マンネリ化するとモチベーションが下がる人間であることに気付かされました。

事業を立ち上げる上での学びは、僕は銀行やVCから資金調達をするよりも、自分でキャッシュエンジンを持って新規事業を立ち上げる方が向いていることもわかりました。というのも、リスクを取りきれなかったから。

メンタル的にもキャッシュエンジンがあれば、仮に新規事業に失敗しても死ぬことがないので、事業内容を立ち上げるには自分でキャッシュエンジンを持った状態で挑戦するのがいいなと思いました。

それから、視座はとにかく上がりましたね。普通に会社員をしていたら、人件費や経費を気にしないと思いますが、法人登記をして経営者目線で物事を考えられるようになったのは、僕にとって大きな財産です。

難しかったことはありますか?

難しかったのはメンバーにタスクを振ることです。自分でやってしまった方が早いのではないかと思うこともありましたが、タスクを振らないと僕の仕事が増え続けることになります。

最終的にはメンバーとの信頼関係を築くことで難易度の高いタスクも振れるようになり、これはお互いにwin-winになることもわかりました。自分のタスクが1つ減ると他のことができますし、メンバーも難しいタスクを達成することで成長しますから。

大変なことやキツイことがたくさんあった2年でしたが、それでもがむしゃらに駆け登ったことで、登らなければ出会えなかった人にたくさん出会えました。一つの会社の中の人だけではない、外部の優秀な方たちとたくさん出会えたのは、本当にありがたいです。

就職と起業以外の選択肢で、未来を広げる

現在はトラストワンを退職し、独立したと伺いました。具体的に何をされているのでしょうか?

プロジェクトベースで東京や愛知、福岡、仙台など全国各地のいろんな企業の事業に携わっています。卒業後、最初にお手伝いしたのはオンライン家庭教師の事業を行なっている会社の新規事業の立ち上げで、その後はブランディングやWebサイト制作、SNS運用、SNSコンサルなどを数名のチームでやらせてもらっています。最近は、学生時代や前職時代に、知り合った方々からご連絡をいただき、お仕事をいただけることが多く、日々ご縁に感謝しています。

今後は海外でのビジネスも視野に入れているのですが、VFJでの2年間がなかったら今の僕はなかったと断言できます。キツかったぶん得られた学びやご縁が多いので、ファーストキャリアにVFJを選択して本当に良かったと心から思っています。

VFJへのエントリーを検討する方へメッセージをお願いします。

王道の就活サイトへのエントリーにモヤモヤする人は、VFJを選択肢の1つとして検討していいと思います。僕の場合は就活でかなりモヤモヤした結果、「地方」「起業」というキーワードに辿り着き、検索したところやVFJを見つけました。

学生時代、コワーキングスペースで働いていたときに、ビジネスを作るのは面白い、ビジネスが与える社会的インパクトは大きいと思っていました。ただ、新卒の何もない状態でいきなり起業するのは勇気がいりますよね。
その点、VFJが掲げている「ステップアップ起業」は就職と起業の間にあるユニークな選択肢。実際、2年間の経験を積むと、自信を持って起業できるなと実感しています。

それに2年間、起業家である経営者と一緒に仕事をするので、起業家の生き方もわかるんです。それが自分に合わないと思えば、キャリアの方向性を変えられるのも良いなと思いました。

一般的な就職よりも、はるかに多くの経営者と出会えるし、社外に同じ境遇の同志を持てるのは、VFJにしかない良さ。自分の未来の選択肢を大きく広げてくれるのは間違いないので、興味を持った方はイベントなどで話を聞いてみてはいかがでしょうか。

entry/contact

2年後の自分は、
今日の挑戦で変わる。

エントリーは、面談・ご相談からスタートします。
担当者がお話を伺いますので、お気軽にご連絡ください。