実力で勝負できるキャリアのために、
僕は新卒だからこそVFJを選んだ。

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山本優介

卒業フェロー(VFJ→ベンチャー企業)

立命館大学を卒業後、秋田県の株式会社Local Powerに入社した山本氏。新規事業責任者として走ったVFJ期間を経て新しいステージで活躍する山本氏は、VFJを通じて何を感じ、そして何を得たか。

ラベルではなく、自分の実力で勝負していきたいと思った。

はじめに、VFJを選んだ理由を教えてください。

元々は周りの友人と一緒に大手やベンチャー企業も受けていましたが、正直ピンときていませんでした。そうしたなか、そもそもなぜその会社に行きたいのだろうと改めて考えてみたのですが、その時に承認欲求が満たされる会社に行きたいと思っていたということに気づきました。そんな自分が嫌で。ラベルではなく、自分の実力で勝負できるキャリアを選びたいと思い、VFJに参画することにしました。

VFJを通じて入社した会社と、その理由を教えてください。

Local Powerという化学製品メーカーを本業とする秋田県の会社に就職しました。Local Powerを選んだ理由は大きく二つあります。一つはビジョン共感です。僕は自分が意味があると思えないと頑張れないところがあって、 会社の掲げる「地方の潜在能力を最大化する」というビジョンに、自分のやりたいことが一致していたということが理由としては大きいです。僕は奈良出身で、地方という文脈に対して当事者意識を持っていました。まだ活かされていない可能性に目を向け、それを引き出していく考え方がすごく良いと思いましたし、僕もここで仕事をしたいと感じました。
もう一つは裁量権です。新卒で事業責任者になれる選択肢はあまり多くないかと思います。そうしたなか、秋田のベンチャー企業に行く選択は、自ら道を切り開いていくという過酷な挑戦になると思いましたが、ラベルでなく実力で勝負できる人になりたいと思っていた僕にとって、自分の成長に繋がると考えました。また面接時に年齢や立場に関係なく実力で勝負できる環境があると聞いて「ここなら成長できる」と思えたのも大きかったです。

裁量権のプレッシャーと日々向き合い続けた。

山本さんが設立に携わった宿泊施設森山ビレッジ

入社した会社では、どのようなことにチャレンジしたのですか?

Local Powerは本業以外にも、地方の資源を活用したマイクロビジネスを通じて地域に対してサービスを展開しており、僕はマイクロビジネスの新規事業を担当するポジションで入社しました。入社してからは、1年目はマイクロビジネスを作っていくことをメインで担当し、2年目は社長室でもう少し規模の大きな事業の責任者として事業推進をしていました。

実際に入社してみて、大変だったことってありましたか?

はい、たくさんありました。特にしんどかったのは二つあります。一つは人間関係におけるコミュニケーションで、小規模の会社でメンバーとの関わり方に苦戦することが多々ありました。二つ目は裁量権です。意気込んで入社したものの、新規事業担当者が自分ひとりしかおらず、裁量権がありすぎて戸惑う状態が続きました。自分の実力がまだまだ追いついていないなかうまくいかないことも多く、何をどう進めるべきか分からないまま時間が過ぎていきました。自分の力不足を痛感し会社にも申し訳ないと思っていましたし、元々誰かに頼ることがあまり得意ではなかったこともあり気持ち的にも追い込まれていましたね。

どのようにしてその壁を乗り越えていかれたのでしょうか?

人間関係の課題は、シンプルに社長に相談しました。最初は「相談すること=頼りないと思われる」と感じていたのですが、勇気を出して社長に相談してみたんです。素直に伝えると、仕事の進め方をサポートしてくださったり、人との関係の築き方について丁寧にアドバイスをいただくことができました。そこから、周囲と少しずつ会話が生まれ、チームで動けるようになりました。裁量と実力のギャップに関しては、まだ完全には乗り越えられていない感覚もありますが、一つ目の人間関係が解決していくと相談できる人ができて、気軽に話せる環境になりました。結果一人で抱えすぎることもなく、一緒に事業を進めていく仲間もでき、事業成長の面では解決できることが増えていきました。

2年間のフェロー期間が終わっても、会社に残るという決断をしたのですね。

はい。フェロー期間が終わるタイミングで、社長から「本業である化学製品の西日本エリアマネージャーのポジションを任せたい」と打診をいただきました。会社がもう一歩伸び悩んでいたフェーズでもあり、責任あるポジションでさらに挑戦したいと思ったことが決め手となりました。当時、会社には課題も多くありましたが、自身の成長にも繋がりますし、自分がやる意義があると思いました。
3年目は営業組織の再構築やデータ基盤の整備、そしてEC事業の立ち上げなどを同時に行う怒涛の日々でした。もちろん僕だけが実行したわけではありませんが、売上を上げていくために新メンバーを迎え入れた組織づくりを行いました。組織体制を整えた後は、新メンバーとともにお客様の経営幹部層にアプローチできるような拡販施策を進めました。データ基盤の整備については、1日の実績や取引先ごとの売り上げ推移をデータベース上で整理し、日次で進捗を追いPDCAを回せる環境整備を行いました。そのなかでEC事業も並行して担当し、試行錯誤を繰り返して前年比150%まで伸ばすことができました。いつも手探りでしたが、会社全体で自分やメンバーがどう動くべきかを常にシビアに考えながら動き、一定の成果が出せたことは自信にもつながりました。

VFJで培った経験を活かし、新たなステージへ

3年目を走るなか、転職を考えた理由は何だったのでしょうか?

3年目を走り、そこから転職という道を選択したわけですが、前職では多くの経験を積ませてもらい、カオスな環境の中で事業を推進する力は身についたと思います。ただ、試行錯誤しながら進んできて、やっていることが本当に正しいのか手応えを感じられずに悩むことも多々ありました。そこで、20代のうちに急拡大している企業に身を置き、ある種の体系化された「その企業の持つ正解」に触れる経験が必要だと感じ、転職を考えました。また結婚を機に関西に戻ることを考えたのも転職を考えるきっかけになりました。

新しい職場ではどのようなチャレンジをされているのですか?

現在は自動車のCtoB事業を展開している創業7年目、社員数150人ほどのスタートアップ企業の経営企画室でIPOを目指しています。事業が急拡大しているので、VFJで経験したような問題が同時多発的に発生するんですよね。良い意味で前職で培った推進力を活かしながらビジネススキルもさらに鍛えられるような環境に飛び込み、本気でチャレンジしています。

VFJの2年間で、一番成長したと思うのはどのような部分ですか?

一言で言うと物怖じしなくなりました。例えば社長に対してプレゼンをする機会は新卒から沢山あり、今では変に緊張したり怖がったりすることはなくなりました。多少大変でも何とかできるだろうというようなバイタリティが身についたと思います。
そして、VFJを通じて何より成長したと思うのは仕事に向き合うマインドです。何をするにも「やったことないけれどまずは自分でやってみよう」と考えるようになったり、「これは自分にとっては良いけれど、会社にとってどうか?」といった視点を持てるようになりました。こうした他人任せにせずにまずは自分が動くという姿勢や、全体最適な仕事への向き合い方は、どこに行っても通用する力になっていると実感しています。

最後に、これからVFJにチャレンジしたい人たちへメッセージをお願いします。

僕は元々人生のどこかで起業したいという気持ちを抱えながらキャリアを考えていました。新卒で「経営者とは何か?」というリアルを知ることができるVFJという選択と、そこを知らずに起業の思いを抱えたまま過ごすことのどちらが良いか、ゆっくり考えてみてください。自分は、起業への解像度を上げられないという観点から、後者を選択するほうがむしろリスクが大きいと感じ、VFJに飛び込んでいます。
VFJを選んで経営者直下で経験を積むということは、人生全体でみるとある意味「保守的な選択」ともとれるかもしれません。新卒という「失うものが少ないタイミングで挑戦する」という意味では、今が一番リスクが小さくチャレンジしやすいタイミングだと思うからです。
ライフステージの変化に伴って守るものが増えていった時に、短い人生でチャレンジできるタイミングはどんどん減ってしまいます。迷っている方がいたら、安心して飛び込んでみてください。きっと、自分の想像以上の成長が待っていると思います。

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2年後の自分は、
今日の挑戦で変わる。

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