環境は用意される。
本気で向き合うかは自分次第。

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笠井永稜

卒業フェロー(VFJ→転職)

東京都出身、東北大学理学部卒業後、VFJ4期生として参画。宮城県気仙沼市にあるカネダイに入社し、人事部の立ち上げとして、採用の強化、人材育成体制の確立に取り組む。現在は、経営・事業サイドの経験を積むべく三和油脂に転職し、経営企画部で働く笠井氏が思う、20代のキャリアとは?

「新卒から裁量を持って仕事がしたい」そんな職場を探した結果

はじめに、VENTURE FOR JAPAN(以下、VFJ)を選んだ理由を教えてください。

就職活動中、正直「このまま就職していいのか」とあまり前向きに考えられていないことがありました。もともと大きな組織の中で働くことに、少し違和感があるなかで、どうせ働くなら面白く働きたいと思っていて。そんなときに知人からVFJや小松さん(VFJの代表理事)のことを教えてもらい、「この環境なら自分に合うかもしれない」と思いました。

カネダイさんへの入社を決めた理由は何だったのでしょうか?

僕は裁量の大きい環境で働きたいと思っていて、自分にとって良い環境でやりがいのあることができる働き方を探していました。それを達成する手段として一番自分に合っていたのが、カネダイでありVFJだったという感じです。僕は「自分の好きなようにやっていいよ」と言われると成果を出せるタイプで、人の言うことを聞いて働くのは苦手だという自己認識がありました。だから自分には起業が一番合うと思っていましたが、ハードルが高く、特にやりたいビジネスもなかったので、就職をする選択をしました。

自分の好きにできる環境なんて新卒では与えられないと思っていましたが、カネダイは新卒から任される環境だとわかったので、挑戦しようと決意しました。

組織づくりのために必要だったのは「信頼づくり」

入社後はどんな仕事にチャレンジをされたのですか?

カネダイは水産食品、特にカニを一番メイン商品として卸売やBtoCブランドをやっていたり漁業やエネルギー事業もやっている会社です。そこで、人事部を立ち上げ、採用の強化、人財育成体制の確立に取り組みました。人事の基盤をゼロからつくる役割ですが、前例がないため、何をやるべきかも決まっていない状態でした。仕事は与えられるのではなく、自分でつくるしかない状態でした。

最初に苦労したことは何でしたか?

一番大変だったのは、社内での信頼づくりです。人事の仕事は端的に言うと、良い人を採用して、良い人を育てるということをやらなければならないのですが、その重要性が周囲に伝わっていなかったり、協力を得るのが難しかったりしました。また、地方配属だったこともあって、地域の文化に馴染むのも簡単ではなく「同じ日本語なのに、7割くらいしか理解できない」ということもありました。

「やることがない状態」は特にきつかったですね。VFJの環境では、自分で仕事をつくらなければいけないので、うまくいかないと何も進まなくなります。「今日やることありますか?」と聞いても、「ないよ」と言われることもありました。

そこからどうやって乗り越えたんですか?

年末年始に、一度しっかり考えました。「この2年間、何も得られなかったらどうなるか」と。そのとき、このまま終わってしまう未来が見えて、それは嫌だと思いやり切るしかないと決めました。プライドは一旦捨てて、とにかく必要なことは全部やろうと。

そこから行動が変わり、採用の成果が出てきたり、研修制度が形になってきたりしました。最初は一人だった人事も、最終的には複数人の組織になりました。少しずつですが、やってきたことが形になっていきました。

また、乗り越えられた理由の一つに同期の存在があります。人事領域で活躍している同期と定期的にコミュニケーションを取って、仕事の相談や情報交換をしたことは大きな支えになりました。少ない経験値で人事領域の仕事をするためには、インプットや他社の事例の情報はとても重要で、フラットに相談できる環境はとても心強かったですね。

誰かが変えてくれるんじゃない。自分で変えていく。

新たな挑戦に進む笠井さんが、VFJで得たものとはなんですか?

一番大きいのは、自分で仕事をつくる力です。あとは、環境に適応する力や、信頼を築く力もついたと思います。そして最終的には、やり切るスタンスが一番大事だと感じました。環境は用意されるけど、そこからどうなるかは自分次第だと実感しています。

気仙沼にVFJ生の先輩がいたのもよかったです。「VFJの笠井です」と紹介をしてもらい、地域で色々な繋がりができました。月に1度のメンタリングも気仙沼のNPOの方にやっていただいていて、移住もスムーズにできましたし、地域の良さも知ることができました。これらのコミュニティもVFJで得たものの一つだと思います。

最後に、VFJを検討している方にメッセージをお願いします。

VFJを「手段」として利用しましょう、という事かな。VFJに入ることが目的でも良いかもしれませんが、自分のやりたいことがあって、VFJの2年間がその人にとって必要であれば、きっと合っている気がします。「何となくVFJ」と考えている人よりは、VFJを通じた先のことを考えている人が、苦しい環境を乗り越えられるのかなと思います。ですが、その狭間でモヤモヤしている方もいると思うので、ぜひVFJの人に相談してみて、自分のやりたいこととVFJが合致するか考えてみるのもありだと思います。

VFJの環境は、誰かが変えてくれる場所ではありません。でも、自分で変わろうとする人には、そのきっかけが用意されているはずです。

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2年後の自分は、
今日の挑戦で変わる。

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