地球規模の社会課題に挑みたい方、求む。多様な新規事業を駆使して、海洋環境と社会を動かす
株式会社 フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング
宮城県
- 代表取締役社長
- 津田 祐樹
新規事業 × 海洋環境
profile
株式会社 NAMIKIデーリィファーム
生乳の生産
系列企業である有限会社金子ファームでは12,000頭を越える肉牛の肥育を行う他、ジェラート工房NAMIKI・レストランNAKABIの経営を行っています。肉の品評会で日本一を獲得するなどの実績があります。
HP:https://namikidailyfarm.jbplt.jp/(NDF採用ホームページ)
HP:https://www.kaneko-farm.jp/(親会社:有限会社金子ファームホームページ)
阿見 年典さん
1984年生まれ、千葉県出身。
幼い頃から叔父にあたる会長に連れられ牛の買い付けなどに同行しながら、「牛」の世界を垣間見ながら育つ。理系の大学に進み、診療放射線技師の免許を取得、大学時代に従弟にあたる社長の営業商談に同行し「圧倒的に自分の仕事を誇らしげに、楽しむ姿」に感銘を受けつつ、卒業後は日本オラクルに入社。数年の勤務を経て青森へIターン。
それから約15年、肉牛の肥育と共に、NAMIKIデーリィファームの立ち上げ、業務の指揮をとりながら多岐にわたり会社経営の根幹を担っている。
step up研修あり
この求人では、実務と並行してVFJ独自の研修
プログラム「step up研修」に参加いただけます。
研修にて、経営知識の取得や起業家マインドの
醸成をバックアップします。
introduction
現在私は、金子ファーム、NAMIKIデーリィファームで常務取締役を努めています。叔父の牧場である金子ファームが元々あり、2016年にNAMIKIデーリィファームが新たに設立されました。今は叔父が会長、従兄弟が社長と専務、私が常務と、親族で会社を経営しています。
生まれ育ちは東京ですが、小さな頃から毎年夏休みのひと月ほど青森に来て、親族と牧場で牛さんの世話をしていました。小学校の頃は遊びに来る感覚でしたが、大学時代にはスーパーでの販売現場に立ってお客さんに触れながら、今の社長と共に北海道まで牛さんを仕入れに行き、お肉になるように育て、またそれを販売をして、、と、生産の喜びを感じるようになりました。今の社長は当時からすごく楽しそうに仕事をしていて、そんな社会人を見ることはなかなかなかったので、憧れの存在でした。
大学は放射線技師を目指して医療系に進み、病院に勤める予定でした。しかし大学4年生での病院実習を通じて「病院に務めることが人生をかけてやりたいことなのか」ともやもやした気持ちになり、就職活動はせず、人生の夏休みのつもりで大学院に進学しました。色々なものを見て、自分の強み弱みを見極め、「自分は何がやりたいのか」としっかり考えてから働いた方が、自分の人生に悔いがないんじゃないかと考えたのです。
私は人とコミュニケーションをとったり、会社を運営するような自由度の高い働き方に強い憧れがありました。でも、病院で求められることは違ったように思います。そこで、病院の世界は自分と合わないなと自覚したのです。そして「一度外で仕事をして、自分なりに何かを身に着けてから牧場に行きたい」と民間企業での就職活動を始めました。
日本オラクルというアメリカに本社のあるソフトウェア会社に就職し3年ほど務めた頃、金子ファームで事業展開があって、今の社長から「よかったら一緒にやらないか」と誘って貰い、現職で9年程働いています。この9年間は色々なことがありましたが、最初の3年は業界も違ったので役に立たなかったと思います。また、先輩社員は自分が赤ちゃんの頃からお世話になっている方々。その方々にお仕事をお願いする関係性を築くには、非常に長い時間がかかりました。今は、皆さんと信頼関係を築きながら、酪農現場の取り仕切りと人事、労務、経理などのバックオフィス全般を担当しています。
食べ物を生産する人が減るということは、国としての安全保障や食料の問題に関わります。農業を発展させたい、農業の分野・社会における重要性をもっと知って頂きたい、色んな方に農業をやって頂きたい、という気持ちで会社をやっています。
元々いち農家なので、すごく崇高なビジョンがあるわけではなく、「自分たちの食べたいものを生産したい」という、言葉にすると簡単なものです。自分たちが「美味しい、安全だ、自分の子供に食べさせても大丈夫」と思えるような、品質がすごく高くて「お客さん達に出したら絶対喜んで貰える」と思えるものを常に商品として提供したいと考えています。
会社の経営陣でもう一つ大事にしているのは、農業・畜産業を継続することです。会長の代、今の社長の代、次の代と、私達はずっと「食べもの」を扱っています。食産業が途切れてしまうと、美味しいものが食べられなくなってしまうし、人間生きていけません。そこで、農業、畜産業をきちんと続いていく仕組みにしたいと考えていますが、それが難しいところでもあります。ノウハウ、技術、牛を見る目を多くの人に伝えていけたら、もっとこの産業も魅力的に写って、色んな方々が勤めてくれるのではと思います。
私達の事業についてですが、私達の携わる牛の世界でも少子高齢化が起こっています。農業に魅力を感じられない二世が牧場を引き継がず、牛を飼う人が減り、飼う頭数が減り、子牛が減る、、という業界のながれが10年スパンで起こっているのです。金子ファームは元々、他の方が産ませた牛を購入して、お肉になるような牛さんに育てていました。しかし、需要と供給のバランスが崩れて子牛の価格が高騰し、会社経営においてコストが合わなくなってきました。そこでNAMIKIデーリィファームを設立し、業界の川上である酪農を自社で始めました。子会社であるNAMIKIデーリィファームで子牛を産ませて、牛乳を搾り出荷する、そして生まれた子牛を親会社の金子ファームに販売してお肉に育てています。
最近では、循環型農業に力を入れています。先程の自社内の金子ファームとNAMIKIデーリィファームの循環もそうですし、NAMIKIデーリィファームのなかでも、牛さんの糞を畑に還元して、飼料用作物(牛さんのご飯)を作って食べさせて、また糞をして、、と循環する仕組みにしています。もう一つ弊社で今後展開していきたいのが、畑作事業です。現在、ロシア・ウクライナ問題や為替の問題等で肥料がすごく高くなっています。肥料がないと作物がしっかりと育ちません。自社の牛さんの堆肥などをふんだんに使って美味しい野菜をつくり、お客さんに良いものを提供したいと考えています。
職員ともよく話すのですが、牛さんの気持ちをしっかりと汲み取って日々の農場運営をすることをとても大事にしています。牛さんはとても正直な生き物です。人間が良い環境を用意すると、必ず応えてくれます。けれど話はできないのです。そこで、牛さんのサインを見逃さないようによく観察する。季節や気温、気圧やちょっとした食べ物の質の変化など、人間としてはきちんとやっているつもりでも牛さんにとってはそうじゃなかった、ということもあります。「消費者の皆さんに良いものを届けたい」。それは、牛さんが感じ取るレベルで誤差・ブレがない環境を用意し、農場運営していくことなのです。
また、牛とコミュニケーションが取れる人は、人ともコミュニケーションが取れて、相手の考えていることや求めていることを感じ取れますし、逆もしかりだと思います。「感じ取る」という力は、会社を大きくしていく時にとても大事だと思います。職員の人達がせっかく会社に来てくれていたとしても、会社を好きで居続けてくれるような取り組みを続けていないと、きちんと会社が持続しません。上の人達が、職員の人がどう思って働いているかを感じ取ったり、働く意味は何なのかを常にお互いに伝えあって仕事ができると、最終的には利益という形になって自分たちに返ってくる、と私達は考えています。
もう一点、酪農をするには世界を見ることが必要だと思います。そう感じるようになったきっかけは、牧草の買付です。酪農のマーケットは世界中にあり、私達が牧草を買い付けるのは、主に米国やヨーロッパの農家さんです。彼らの動向や考え方をしっかり捉えないと、牧草の買付はすごく不安定になるのです。例えば、米国の農家は好きな作物を畑に植えられますので、今どの作物が高いか、どの作物が流行っているか、などで牧草の生産に割く面積が変わり、需給バランスが変わり、牧草の価格が変わります。また、中国や韓国の農業政策によって米国に大きな買付が入ると米国の飼料価格が高くなりますし、為替の変動などで仕入れ時期を調整することもあります。先の情報やトレンドがわかっていれば「今多く買っておこう」などの調整ができ、安定した経営ができるので、なるべく色々な情報を仕入れるようにしています。畜産が世界のニュースとこんなに関わり合うとは思わなかったですが、こんなにも一つのニュースが自分達に与える影響が大きいことを知り、東京にいた時よりも情報への感度がどんどん高くなっていると思います。
新たに循環型農業の取り組みで始めた、畑作の事業に携わって頂きたいと考えています。
畑作を始めるときに私達が一番最初に考えたことは、経営のもう一つの軸を作りたいということです。牛さんの業界には、相場があります。つまり、相場が良いときは経営も良いのですが、相場がわるいときは経営もそれに引きづられてしまうので、経営が不安定になるのです。そこで、どんな時代でも一定の収益をあげられる事業をつくり、より持続的な会社にしたいと考えました。また、酪農は仕入れがほとんど外貨、売りは内貨で、為替の影響を大きく受けるので、売りも買いも内貨でできると、もっと経営が安定するのではないかと思いました。
もう一つは、国産の食べ物をしっかり作っていくのは大事な事業だなと改めて感じていることです。輸入の食べ物は日常生活に沢山あり、輸入していない物の方が少ないのではないでしょうか。今は色々な企業が努力して、消費者に価格転嫁しないように内側でコストを溜め込んでいる状態だと思いますが、いつか消費者がコストを負担しないと企業も採算が合わなくなってしまいます。そんななかで「自分たちができることはなんだろう?」と考えたときに出てきたのが、自社の堆肥をしっかりと使って、国産の良い作物をつくるということでした。今回は、その新しい事業を応援してくださる方を募集したいなと思っています。
具体的な取り組みとしては、まずアスパラガスを生産してみようと思っています。大きい話をしても、まずは自分達でできるところから始めなくてはいけないので、あまり難しくない作物というのが選定理由になりました。私がアスパラガスを大好きなのもあります(笑)。 北海道にある軸の太いアスパラガスを自社で生産できたら、自分が食べたいし、娘たちも美味しいと言ってくれるのではないかと思いながら今育てているところです。
農業はすごく難しいけれど、とてもやりがいがあります。ハマっちゃったら抜け出せないくらいおもしろい。なかなかとっつきにくいイメージがあるけれど、昔の農業をしていた人達は、「なんとかしてやる」とすごく知恵を絞って仕事していたんだなと今の時代でも感じとれます。色んな時代があるし、私達も色んな時代の話を聞きますが、その時代にあった知恵を振り絞って一緒に美味しいものを生産できたら、やりがいがあって、いい人生だったなと思えると思うので、是非お待ちしています!
requirements
株式会社 NAMIKIデーリィファーム
職種名
新規事業企画・運営(畑作部門の立ち上げ)
仕事内容
当社は設立から5年の酪農業を営む農業法人です。この5年で規模を一気に拡大し、今では約2000頭の牛を管理しています。そんな当社が現在取り組み始めているのは畑作部門の立ち上げです。
立ち上げの背景は昨今の世界情勢・円高の影響。現在牛たちの食べる餌の大半をアメリカやカナダから仕入れる牧草に頼っていますが、世界情勢を受け価格高騰や仕入れが不安定となっているという課題に直面しています。
そこで私たちが着目しているのは「畑作」です。現在も牛の餌となるデントコーンなどは自社の畑で育てており、畑作に必要な重機は揃っています。そして何より畑作の肥料として牛たちのたい肥があります。
畑作部門立ち上げの目的は
1.牛のたい肥を活用して畑作を行い、出来た野菜を出荷していくことで事業のもう1つの柱へと成長させていくこと。
2.自社の中で「循環型農業」を形にしていくこと
の両軸を叶えること。
今まさに、どのような野菜が適しているのか、栽培実験を始めたり、栽培に向けたコストと利益を見積り、これから事業計画を立案していく段階です。動き始めたこのプロジェクトを経営者と共に動かしていく。そんなポジションで働いていただけるような方を求めています。
就業場所
青森県上北郡野辺地町向田277-1
必要な学歴
大学・短大卒、専門学校卒以上
必要な経験
自分で何かを企て、成果を出すことを目指して行動したことがある人
必要な資格
自動車免許(ある方が行動範囲が広がります)
求める人物像
雇用形態
正社員
雇用期間
2024年4月〜2026年3月
選考プロセス
書類選考→面接→職場見学・体験→採用
1日など短い期間でも、会社の様子を見ていただます。自分の目で見て、経験して、感じた上で入社を決めていただきたいです。
募集期間
随時
就業時間
6:00~17:00のうちで1日8時間
賃金
月給180,000円〜300,000円
求人数
1名
福利厚生・待遇・社内制度
所在地
青森県上北郡野辺地町向田277-1
電話番号
0175-68-2652
FAX
0175-68-2653
2年後の自分は、
今日の挑戦で変わる。
エントリーは、面談・ご相談からスタートします。
担当者がお話を伺いますので、お気軽にご連絡ください。